ねぇ、絵本読んで
いつもはままに言っていた言葉
それが昨日、僕に向けられた
最近視力がどんどん落ちてきていて、今ではPCではハイコントラスト+超拡大でなんとかしのいでいる。
白い紙に何か印刷されていても、全然わかんなくなった。
そんな状態で「本を読んで」なんて言われると思っていなかったので、焦った。
でも何とか応えてあげたい。無邪気にパパに本を読んでほしいとねだる子の気持ちに応えたいと、目を凝らしたけれど、まったくわからない。
「ごめんね、パパ読めないよ、ごめんね」と言いながら涙が出てきた。
当たり前に要求することをあたら前に応えてあげられない自分が情けなかったし、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
そうしたら、泣いているぱぱの涙を一生懸命ぬぐい、頭を抱えるように抱っこし、頭を撫でてくれた。
そして自分も一緒になって泣きながら「ぱぱ、だいじょうぶ?だいじょうぶだよ」と言ってくれた。
来年は小学校という今の時期、まだまだひらがなをたどたどしく読む息子だが、人の気持ちは痛いほど感じることができる。少しずつだけど確かに成長している。
そして、パパの代わりに一生懸命読んでくれた。
「むかしむかしあるところに、うらしまたろうというりょうしがいました」と。